2008-01-01から1年間の記事一覧

日米安保というのは沖米安保なのだ、と改めて思わされた本です。 帝国アメリカと日本 武力依存の構造 (集英社新書)作者: チャルマーズ・ジョンソン出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/07/16メディア: 新書購入: 4人 クリック: 11回この商品を含むブログ (1…

ナポリタンというだけで

懐かしいというか、ちょっとさえない感じもするのに沖ナポリタンとは。 いいかげんに暑いよというわけで、沖縄料理を食べてきました。宮古島出身であるお店のご主人の創作が加わった沖縄料理ということで、ゴーヤチャンプルも鶏レバーと一緒に炒めたものがあ…

『ワンダーワード』

新刊で面白そうな本があるととりあえず図書館で探してみるのですが、予約を入れてしばらくするうちに「これ、なんで予約したんだっけ?」ということがままあります。区の予約システムで表示されるのは書名だけなので。 最近では柴崎友香の対談集『ワンダーワ…

最近の断片

金曜日の深夜、恋人が酔って電話をかけてきました。終電を逃したんですって。じゃあ、ということでうちに来るついでに飲み物を買ってきて貰うよう頼みました。恋人がうちに着いたのは夜中の1時半ぐらいでしたか、で「ふたりで食べようと思って〜」と渡された…

楽しい終末

やや短いとはいえGWでしたが、皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか。島に行きたいなあなどと思っていたのですが、事情により遠出はできなくなってしまったため、たっぷり家で過ごす時間が出来ました。 ので、バルサンしました。 ゴキブリは見たことないん…

私たちには『山月記』があるとはいっても

実際、うんざりさせたことと思う。ただ詫びるしかない。 新じゃが、スナップエンドウ、春キャベツ、モロッコいんげん。料理らしい料理をする気力がなく、ただ蒸してたれをあれこれ変えて食べている。蒸籠だと木の香りがぷんとするのが気持ちいいけれど、それ…

花びらのゆくえ

先々週の日曜日に六義園でお花見をする予定だったのですが、雨ですっかり流れてしまいました。残念。 ところで会社からの帰りは南北線の駒込駅を使うのですが、ここに最近こまごめ文庫という本箱が置かれています。ちょこちょこ新しい本は置いてあるのですが…

O-ha-ka

先日会社の外国人に「お彼岸っていつからいつまで?」と聞かれて「さあ、よく知らない…」と答えて呆れられてしまいました。 だってお墓参りに行った記憶がないんだもん。 もしかして都合よく忘れているのかしら、と思い姉に聞いてみたら「確かうちにはお墓な…

運慶が生きていた理由

運慶作と見られる仏像がクリスティーズに競売にかけられて宗教団体に落札されたとのこと。この仏像が紆余曲折の末海外オークションに出品されたことを知らないまま、美術品の贋作作りにまつわる小説を読んでいました。さすがに今度の仏像が贋作だとは思わな…

近況

やや、またお久しぶりです…。とりあえずメモだけ残しました。 もう桜の季節だなんて、早いものです。今年は六義園のライトアップで見てきます。着込んでいかなきゃあ。 追記。同じく六義園で夜桜見物を予定されている方は汚れても構わない足元がお勧めです。…

ウェヌスの頃

春だし前髪ぐらいは作ろうかと美容院に行ってきました。デジタルパーマは時間がかかるけれど、のんびり本が読めるのが嬉しい。今回は村田喜代子の『夜のヴィーナス』、女性讃歌の短編集とのこと。 夜のヴィーナス作者: 村田喜代子出版社/メーカー: 新潮社発…

春のまんが祭り

少し前のことですが、とにかく何も手につかない時期があって漫画ばかり読んでいました。そのため感想の覚え書きです。 フラワー・オブ・ライフ (4) (ウィングス・コミックス)作者: よしながふみ出版社/メーカー: 新書館発売日: 2007/05/25メディア: コミック…

トンネルの向こうに光は見えるか

離れてから親しくなる、ということが時々あって。 久しぶりにお会いした前職の人たちと飲み食いをしてきました。当時は聞けなかった噂などに驚き。いやはや、社内結婚が多ければそれ以外にも色々とあるわな。 その他にもいろんな話をしつつ聞きつつ。ご主人…

『にんげんってたいへんだね』

私が利用している図書館には入ってすぐに絵本コーナーがあって、稀にパラパラめくってみることがあります。 題名通り、人間になりたいというこぐまに魔法使いのくまのおじさんが「人間になると、こんなに大変なんだよ」と教え諭す、というお話です。おじさん…

『オリヲン座からの招待状』

綺麗すぎるとあまり好意的に受け止められていないようですが、私には泣けました。 時折、登場人物たちを包む光にあざとさがなく、美しかった。口惜しかったこと、届かなかったこと、失われたこと。それもすべてあの恩寵のなかにあると思えば慰められるかもし…

なにげなく改札を出たけれど

一月近くも前の話で恐縮ですが(これを書いたのは2月)、二泊三日で京都に行ってきました。 特に何かを目的にした旅行ではなかったのですが、最初に行ったお寺で狩野派の絵画が年月を経て退色してしまいほぼ頭部しか残っていないような状態に出会って初めて…