楽しい終末
やや短いとはいえGWでしたが、皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか。島に行きたいなあなどと思っていたのですが、事情により遠出はできなくなってしまったため、たっぷり家で過ごす時間が出来ました。
ので、バルサンしました。
ゴキブリは見たことないんですが、最近胡麻粒ぐらいの小さな虫がちらほら出現するようになったため、早いうちに退治しておこうという心積もりです。うっかり机の上に胡麻をこぼしてしまったりするともしや、あいつか!?などと精神衛生上宜しくないですし。一通り片付けて掃除をし、一つじゃ足りなかったバルサンをもう一つ追加してゴーです。一つは煙が出始めてから火災報知器の真下に置いてしまったことに気づきあせりました(大丈夫でしたが)。
3時間程経ってから戻ってきてせっせと拭いたり洗ったりしていたら…いましたよ!例の小さい虫じゃなくて、ゴキブリが!!とりあえず持っていた洗剤を吹きかけたものの取り逃がしてしまいました。
バルサンする前も面倒だったけれど、大変なのはその後でした。開封している食材は全て処分し、食器棚から収納用のかごまで全てアルコール消毒し…つ、疲れた…。
ちなみに、結局奴の遺体は回収できず。洗剤をかけられて家の外に脱出したもののそこで力尽きる…なんていうのは都合良過ぎですよねぇ…。
今の家に住んで7年目になるんですが、周囲に飲食店があるしゴミだしのルールもあまりきちんと守られていないので、ゴキブリがいないはずはないだろうとは思っていたんですが、数年ぶりに見たゴキブリは
精神的に多大な被害を被った
以外の何物でもなかったです。子どもの頃は素手で巨大な蛾を叩き落したことがあるらしいのですが、これは成長といっていいんでしょうか。
- 作者: 内澤旬子
- 出版社/メーカー: 解放出版社
- 発売日: 2007/01/01
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画像はちょうど最近読み終わった内澤旬子の『世界屠畜紀行』です。世界と銘打っていても10カ国程度なのですが、筆者は屠畜が好きで好きで取材は全て自腹だったとか。頭が下がるばかりです。その分、2/3近くは日本の屠畜(牛、豚の革のなめし、脂が処理される工程に加えヤギまでも)に割かれています。妹尾河童の『河童が覗いた』シリーズのように著者本人の味わいのあるイラストが多数挟み込まれ、日本の屠畜のこともよーくわかる力作です。
面白い話はいろいろとあったのですが(モンゴルでは頚動脈を指で弾くようにちぎって羊をつぶすんだそうです。血が内臓に浸からず腐敗しにくくなるとか。よく出来てる!)、バルサンをして思い出した箇所があります。
仏教で屠畜をどのように扱っているか、というところで「食べる為の殺生は奨励される。厳しく咎められるべきは無駄に命を殺めること(血を吸っている蚊をパチンと叩き潰すような)」とあり、ううむと考えてしまいました。確かに、虫にしてみれば何の必然性もなく殺されているわけで、肉食より何より罪が重いとされるのは筋の通った話であります。
…でも2、3週間後にはまたバルサンしますけどね。これで最後であることを祈ります。