『にんげんってたいへんだね』


私が利用している図書館には入ってすぐに絵本コーナーがあって、稀にパラパラめくってみることがあります。


題名通り、人間になりたいというこぐまに魔法使いのくまのおじさんが「人間になると、こんなに大変なんだよ」と教え諭す、というお話です。おじさんはこぐまに人間の子どもがいかに自分たちとは違うかという話を延々とするのですが、おじさんがいざ魔法をかけようか?という場面で自分以外の何者かになりたいと願うことの無意味さに胸を衝かれました。


もし熊の仔と人の子ぐらい見目が異なっていたなら、誰かをただ羨む浅ましさもいつかは消えるのでしょうか?


結末はほのぼのとして温かいです。


にんげんってたいへんだね (えほんライブラリー)

にんげんってたいへんだね (えほんライブラリー)