『ワンダーワード』


新刊で面白そうな本があるととりあえず図書館で探してみるのですが、予約を入れてしばらくするうちに「これ、なんで予約したんだっけ?」ということがままあります。区の予約システムで表示されるのは書名だけなので。


最近では柴崎友香の対談集『ワンダーワード』がそうでした。柴崎友香は『きょうのできごと』などを書いている作家ですが、どの作品も未読です。はて、と思ったら対談相手の漫画家に五十嵐大介がいたからでした。これ予約したのそんなに前のことじゃないんだけれど、物忘れのよいこと。そのほかの対談相手は荒木飛呂彦サライネス浅野いにおくらもちふさこなどです。おお、なかなか豪華。


しかし一番テンションが上がったのは同年代のクリエイター系女子との漫画座談会でしょう。『銀曜日のおとぎ話』とか『月の夜星の朝』だとか、あったあった!全プレ(全員プレゼント)も応募したよな〜。細部は覚えていないけれど、その頃夢中になった熱気は今でも覚えています。りぼん全盛期でした。


それで思い出したのですが、うちではどういうわけか姉がりぼん、私がなかよしを買うことになっていました。それは多分最初に母親が(適当に)決めたもので、最終的には交換して両方読む訳ですが、当時のりぼん人気は絶大だったから姉が羨ましくて仕方がなかったですねえ。私もりぼんを買いたいって姉に訴えたこともあるけれど、勿論却下されました。この『ワンダーワード』を読んで、最初に買った漫画雑誌が非メジャーだったということはその後読むものを選択する上で何らかの影響を及ぼしているのかもしれないな、と思いました。どちらの意味でも。


ワンダーワード―柴崎友香漫画家対談・エッセイ集

ワンダーワード―柴崎友香漫画家対談・エッセイ集