『ぼくの瞳の光』


観たときはそれほどでもなくても、なぜかしばらくして深々と思い出される映画というのがたまにあります。これは昨年早稲田松竹で観たのですが、最初は同時上映の『ペッピーノの百歩』のインパクトが大きかったのに、後から勝ってきたのはこちらの方でした。『ペッピーノ…』も出来の悪い映画ではないと思うのですが、実話というところも大きかったのでしょう。


登場人物のそれぞれが孤独で、大切なものをぎゅっと抱えているばかりにその腕が近しい人に当たってしまうのにも構っていられない、という切実さに共感しました。
主人公が読んでいるSFをベースにして物語が進んでいくのも都会のおとぎ話といった感じでよいです。いつかもう一度スクリーンで観たいなあ。


ぼくの瞳の光 [DVD]

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