『バレエ・カンパニー』
アルトマンが活写するバレエ・カンパニーの悲喜こもごも。
このジョフリー・バレエ・オブ・シカゴは実在する名門バレエ団で、シャーリーズ・セロンやパトリック・スウェイジ(そういえばダンス映画にも出てましたね)もここの出身だとか。
そして主演だけではなく、この映画の企画を最初に持ち込んだネーヴ・キャンベルも名門バレエ団のバレエスクール出身なのだそうです。
ゆえにバレエシーンもすべて代役なしで通したそうですが、だからと言って主演の彼女が中心になっているわけではなく、あくまで数多いダンサーの一人という扱いです。もう少しダンサー個人に迫ったものを期待していたんだけど、思えば原題からして "The Company" だもんなぁ。お門違いですね。
バレエの公演は観に行ったことがないけれど、舞台って自分の視点が固定されるから、オーロラのように揺れる衣装や、バレリーナをつかまっている綱から俯瞰したり、舞台の袖での緊迫した様子が観られたのが貴重でした。
それにつけても思い出されるのは『リトル・ダンサー』におけるアダム・クーパーの肩甲骨よ。
人は生まれながらに翼をもっていたのだと気づかせてくれたのがこの人でした。
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