『いつか読書する日』舞台挨拶


新文芸坐で『火火』と『いつか読書する日』を観てきました。
上映前に緒方明監督と原作・脚本の青木研次さんの舞台挨拶があったので覚えているごく断片的に記しておきます。一部作品の内容に触れるため未見の方はご注意ください。




■『いつか読書する日』は朝の撮影が多く、1ヶ月程あった撮影期間のうちほとんど毎朝、3時起きで撮影していた。その疲れが出たのか田中裕子さんは『火火』の撮影中骨折してしまい、「じゃ、骨折したことにしちゃおーか!」。唐突に松葉杖ついて登場するのはそのためらしい。そ、そういうのありなのかー!笑
この話すると田中さん嫌がるんですけどね、と言いながらも緒方監督は楽しそうでした。


■原作がないこともあり最初から『いつか読書する日』の製作は難航した。
緒方監督は新文芸坐の成瀬特集に朝一番で来てあんパンと牛乳を買って成瀬映画を観にきていて、『流れる』を観て「あ、この映画(『いつか…』)撮れる。」と確信したのだそうだ。(ここちょっとあやふや)


韓国映画はハリウッド映画を踏襲して人気を博したが、ここ数年韓国で日本映画への関心が高まっているのだそうだ(ソウルには日本映画専門館があるのだとか)。韓国人曰く「日本の映画には余情がある」。そこで想像を喚起するところが素晴らしいのだそうだ。


■青木さんは「日本映画らしい映画がつくりたいと思って」「自分が独身で、女性だったらどう思うか考えて書きました」と言葉少な。そのせいか言葉に頼らない(甘えない、といったほうがいいか)人、という印象が残りました。


また思い出したら書き足します。感想ものちほど。もちろん、どちらもいい映画でした。